「やるべきことは分かっているのに、なぜか集中できない」
「頭の中で、いつもいろいろなことを考えている」
「何かを始めても、すぐに別のことが気になってしまう」
もしあなたがこのような状態なら、意思が弱いのではなく、脳の中に考えることが多すぎるのかもしれません。
私たちの脳は、何もしていないときでも過去の出来事を思い出したり、未来のことを心配したり、人間関係について考えたりしています。
これは脳の「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれる働きのひとつです。
本来、この機能は記憶を整理したり、アイデアを生み出したりするために必要なものです。
しかし、頭の中に未完了の予定や不安、余計な情報を抱えすぎると、脳は常に複数のことを同時に考え続ける状態になります。
その結果、
- 集中できない
- 行動に移せない
- 決断に時間がかかる
- 何をしても疲れる
- 1日が終わっても達成感がない
という状態になってしまいます。
特に現代は、スマホやSNSによって毎日大量の情報が入ってきます。
さらに、頭の中だけで予定や悩みを管理しようとすると、脳は「忘れないように」と何度も同じことを考え続けます。
だからこそ必要なのは、さらに頑張って考えることではありません。
考えることを減らし、脳に何を考えさせるのかを自分で決めることです。
そのために重要なのが、分散思考をやめて、一点に集中する仕組みをつくること。
頭の中にある考え事をノートに書き出し、脳の中から外へ出す。
自分なりの意思決定ルールを決め、毎回迷うことを減らす。
さらに、あらかじめ予定を決めておくことで、「次は何をしようか」と考えない時間をつくる。
人生を変えるために必要なのは、毎日たくさんのことを考えることではありません。
むしろ、本当に重要なことだけに脳のエネルギーを集中させることです。
この記事では、頭の中が散らかって集中できない状態から抜け出すために、
- デフォルトモードネットワークに余計なことを考えさせない方法
- 分散思考をやめて一点集中する方法
- ノートを使って脳のガラクタを整理する方法
- 自分の意思決定ルールのつくり方
- 予定を決めて「考えない時間」をつくる方法
について、具体的に解説します。
頭の中を整理すれば、行動は軽くなる。
そして、行動が変われば、人生の方向も少しずつ変わっていきます。
まずは、あなたの脳が毎日何に時間とエネルギーを使っているのかを見直すところから始めてみましょう。
デフォルトモードネットワークに余計なことを考えさせない
私たちの脳は、何もしていないときでも完全に停止しているわけではありません。
ぼーっとしているとき、移動中、風呂に入っているとき、布団に入ったあと。
そんな時間に、突然いろいろなことを考え始めることがあります。
「そういえば、あのときの言い方はまずかったかな」
「これからお金は大丈夫だろうか」
「明日は何をしなければいけなかったかな」
「そういえば、あれもやらなければいけない」
このように、意識していないのに次々と考えが浮かんでくるのは、脳の仕組みが関係しています。
デフォルトモードネットワークは「何もしないとき」に働いている
脳には、外部から特別な課題を与えられていないときに活動するネットワークがあります。
それが「デフォルトモードネットワーク」です。
簡単に言えば、脳が自由に考えを巡らせている状態です。
過去を思い出したり、未来を想像したり、自分自身について考えたりする働きがあります。
この機能そのものは悪いものではありません。
むしろ、アイデアを生み出したり、経験を整理したりするために必要な働きです。
問題は、自分が望んでいないことまで脳が勝手に考え続けてしまうことです。
たとえば、仕事に集中したいのに過去の失敗を思い出す。
ブログを書きたいのに将来の不安を考える。
本を読みたいのにスマホの通知が気になる。
この状態では、目の前のことに集中するためのエネルギーが、別の考えに奪われてしまいます。
「考えない」より「考えることを決める」
ここで大切なのは、無理に何も考えないようにしないことです。
「余計なことを考えないようにしよう」と意識すると、逆にその考えが頭から離れなくなることがあります。
たとえば、
「不安なことを考えないようにしよう」
と思うほど、不安なことを考えてしまう。
これは非常に自然な反応です。
だから、目指すべきなのは「思考を完全に止めること」ではありません。
自分が何を考える時間なのかを決めることです。
たとえば、ブログを書く時間なら、
今はブログを書く時間
と決める。
将来について考えるなら、
夜の30分だけ将来について考える
と決める。
不安について考えるなら、
不安を書き出す時間をつくる
と決める。
このように、考えを禁止するのではなく、考える場所と時間を決めるのです。
脳に「今はこれだけ」と教える
人間の脳は、次に何をすればいいのか分からない状態が苦手です。
そのため、予定が曖昧だと、
「何をしようか」
「これでいいのか」
「他にもっとやるべきことがあるのではないか」
と考え始めます。
逆に、やることが明確になっていると、脳は余計な選択肢を減らすことができます。
たとえば、
「今日はブログを頑張る」
では曖昧です。
しかし、
「午前9時から10時まで、ブログの見出しを1つ書く」
と決めれば、脳が迷う余地は少なくなります。
重要なのは、壮大な目標を立てることではありません。
今この瞬間に、何をするのかを1つに絞ることです。
余計な考えが浮かんだら「後で考える」とメモする
集中しているときに、突然別の考えが浮かぶことがあります。
「メールを返さなければ」
「買い物に行かなければ」
「そういえば、あの人に連絡していない」
このとき、多くの人はその場で行動してしまいます。
すると、集中していた作業が中断されます。
そして一度中断されると、元の作業に戻るまでに時間がかかります。
そこでおすすめなのが、浮かんだことをすぐにメモすることです。
「メール返信」
「洗剤を買う」
「○○さんに連絡」
このように、短く書いておくだけで構いません。
すると脳は、
「忘れないように何度も考え続ける必要はない」
と判断できます。
頭の中で覚えておくのではなく、外部に預ける。
これだけでも、思考の負担は大きく減ります。
脳に考えさせることを選ぶ
人生を変えたいと思ったとき、多くの人は「もっと考えなければいけない」と思います。
しかし、実際には逆です。
何を考えるかを選ばなければ、脳は自動的に過去の後悔や未来の不安に時間を使います。
だからこそ、毎日少しだけでも、
「今日は何について考えるのか」
を決めることが大切です。
たとえば、
- 今日の最重要タスク
- 今月の目標
- 解決したい問題
- 将来のために身につけたいスキル
この中から、その日に考えるテーマを1つだけ決める。
すると、頭の中に次々と浮かぶ考えに流されるのではなく、自分で思考の方向を選べるようになります。
脳は、放っておけば過去や未来をさまよいます。
だからこそ、今の自分に必要なことを考えさせる。
それが、デフォルトモードネットワークに振り回されず、集中力を取り戻す第一歩です。
次は、さらに具体的に、なぜ人は集中できないのかを掘り下げます。
頭の中で複数のことを同時に処理しようとする「分散思考」をやめ、ひとつのことに集中するための方法を見ていきましょう。
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頭の中で過去の失敗や将来の不安を何度も考えてしまう人は、考え方を変えようとする前に、なぜ脳が不安や心配を繰り返してしまうのかを知ることも大切です。
不安や心配が止まらず、なかなか行動に移せない人は、こちらの記事も参考にしてください。
分散思考をやめて一点集中する
「集中力がない」と悩んでいる人の多くは、実は集中力そのものがないわけではありません。
問題は、ひとつのことに集中する前に、頭の中で複数のことを同時に処理しようとしていることです。
ブログを書きながらスマホを確認する。
仕事をしながらメールのことを考える。
本を読みながら、明日の予定を考える。
この状態になると、本人は「同時にいろいろなことをやっている」と感じます。
しかし、脳が本当に複数のことを同時に処理しているわけではありません。
実際には、短い時間で注意を次々に切り替えているだけです。
マルチタスクは集中しているようで集中できていない
たとえば、ブログを書いている途中でスマホを確認したとします。
わずか数分のつもりでも、スマホを見たあとにすぐ文章に戻れるとは限りません。
「そういえば、あのニュースも気になる」
「この通知は何だろう」
「あとで返信しなければ」
と、また別の思考が始まります。
そして、ようやくブログに戻ったときには、最初に何を書こうとしていたのかを思い出すところから始めなければなりません。
このような小さな中断を何度も繰り返していると、1日中動いているのに、重要なことがほとんど進まない状態になります。
だから、集中力を高めるために必要なのは、必ずしも「もっと頑張ること」ではありません。
注意をあちこちに分散させないことです。
「今日やること」ではなく「今やること」を1つにする
多くの人は、1日の予定をたくさん立てます。
ブログを書く。
本を読む。
運動する。
メールを返す。
勉強する。
副業をする。
もちろん、やることを整理するのは大切です。
しかし、実際に行動するときに、これらをすべて同時に意識してはいけません。
今日やることが5つあっても、今やることは1つだけにする。
これが一点集中の基本です。
たとえば、ブログを書く時間なら、
今はブログを書く
と決める。
本を読む時間になったら、
今は本を読む
と切り替える。
このように、「今やること」を1つに絞ることで、脳の負担を減らすことができます。
1つの作業が終わるまで、次のことを考えない
一点集中で重要なのは、作業の途中で次のことを考えないことです。
ブログを書いているときに、
「このあと運動しなければ」
「夕食は何にしよう」
「明日の予定はどうしよう」
と考え始めると、意識が現在の作業から離れてしまいます。
もちろん、予定を忘れないために必要なこともあります。
その場合は、頭の中で覚えようとせず、簡単にメモします。
そして、すぐに元の作業に戻る。
「覚えておく」と「今すぐ処理する」は別のことです。
これを分けるだけで、集中力は大きく変わります。
「やらないこと」を決めると集中力は高まる
集中できない人は、「何をするか」ばかり考えています。
しかし、実際には何をしないかを決めることも同じくらい重要です。
たとえば、
- 作業中はスマホを見ない
- ひとつの作業中はメールを確認しない
- 目的なくSNSを開かない
- 予定外の情報を調べない
- 作業中に別のアイデアを実行しない
このように、あらかじめ「やらないこと」を決めておきます。
なぜなら、集中力は意志の強さだけでは守れないからです。
スマホが目の前にあれば、気になります。
通知が来れば、確認したくなります。
新しい情報が目に入れば、調べたくなります。
だから、誘惑と戦うのではなく、最初から距離を置くことが大切です。
25分だけ「ひとつのこと」に集中する
「何時間も集中しよう」と考えると、最初からハードルが高くなります。
そこで、まずは短い時間から始めます。
たとえば、
「25分間だけ、この作業に集中する」
と決める。
25分の間は、他のことをしません。
途中で別の考えが浮かんだら、メモだけして作業に戻ります。
そして25分が終わったら、短い休憩を取ります。
重要なのは、長時間頑張ることではありません。
「ひとつのことに集中できた」という感覚を積み重ねることです。
集中力は筋肉と同じように、少しずつ鍛えることができます。
最初から完璧に集中する必要はありません。
まずは10分でもいい。
それができたら25分。
慣れてきたら、さらに時間を伸ばしていけばいいのです。
人生を変える人は「やること」を増やしていない
人生を変えようとすると、多くの人は新しいことを次々に始めます。
新しい副業。
新しい勉強。
新しい習慣。
新しい情報。
しかし、あれもこれも始めると、すべてが中途半端になってしまいます。
本当に大切なのは、やることを増やすことではありません。
今の自分にとって最も重要なことを決め、それ以外を一時的に脇へ置くことです。
人生を変える人は、毎日すべてを完璧にこなしているわけではありません。
むしろ、
「今はこれだけやる」
と決めています。
そして、そのひとつを終わらせる。
この積み重ねが、やがて大きな結果につながります。
分散思考をやめるとは、考えることを減らすことです。
目の前のことに集中し、他のことは一度、頭の外に出す。
そのためには、頭の中にある考え事を整理する必要があります。
次は、ノートを使って脳の中に溜まった「ガラクタ」を外へ出す方法について解説します。
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集中したいと思っているのに、気がつくとスマホを手にしている。
そんな経験はありませんか?
スマホやSNSは、あなたの注意を何度も別の方向へ向けてしまいます。
一点集中するためには、脳の使い方だけでなく、集中を邪魔する環境を見直すことも重要です。
スマホによって集中力が奪われる仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ノートを使って脳のガラクタを整理する
頭の中が散らかっているとき、多くの人はさらに考えようとします。
「どうすれば解決できるだろう」
「何から始めればいいだろう」
「忘れないように覚えておかなければ」
しかし、考えれば考えるほど、頭の中が整理されるとは限りません。
むしろ、同じことを何度も考え続けることで、さらに疲れてしまうことがあります。
そんなときに役立つのが、頭の中にあるものをノートに書き出すことです。
頭の中だけで考えると脳は同じことを繰り返す
たとえば、明日やらなければいけないことがあるとします。
「忘れないようにしなければ」
と考えていると、脳は何度もその予定を思い出します。
仕事中にも思い出す。
食事中にも思い出す。
寝る前にも思い出す。
これは、脳があなたに忘れさせないようにしているからです。
しかし、頭の中で覚えておく必要がなくなれば、脳はそのことを何度も考える必要がなくなります。
だから、ノートに書き出す。
「明日10時に電話する」
「ブログのタイトルを決める」
「買い物に行く」
たったこれだけでも構いません。
頭の中にある情報を外に出すことで、脳の負担を減らすことができます。
「脳のガラクタ」をすべて書き出す
ノートに書く内容は、きれいに整理する必要はありません。
むしろ、最初は整理しないほうがいいでしょう。
今頭の中にあることを、そのまま書き出します。
たとえば、
- 将来のお金が不安
- ブログを書かなければ
- あの人に連絡しなければ
- 最近、運動不足
- もっと勉強しなければ
- 失敗したらどうしよう
- 部屋を片付けたい
- 新しい仕事を探さなければ
このように、思いついたことをどんどん書いていきます。
文章にする必要はありません。
箇条書きでも、単語だけでも構いません。
大切なのは、頭の中にあるものを外へ出すことです。
これを私は「脳のガラクタを捨てる作業」と考えています。
書き出すだけで「問題」と「不安」を分けられる
頭の中にあるときは、すべてが大きな問題に感じられます。
しかし、ノートに書き出してみると、実際には種類が違うことに気づきます。
たとえば、
「明日の電話を忘れそう」
これは、予定の問題です。
「将来のお金が不安」
これは、将来の不安です。
「ブログを書かなければ」
これは、行動すべきタスクです。
「失敗したらどうしよう」
これは、まだ起きていない未来への想像です。
このように、頭の中では混ざっていたものを、ノートに書くことで分けることができます。
そして、分けることができれば、対処方法も変わります。
予定ならカレンダーに入れる。
タスクなら次にやることを決める。
不安なら情報を集める。
まだ起きていないことなら、今できる行動に変える。
問題は、頭の中にあると大きく見えます。
しかし、紙の上に置いてみると、意外と小さな問題だったと気づくこともあります。
「嘘」は考え事を増やす
ここで、もうひとつ大切なことがあります。
それは、自分に嘘をつかないことです。
「本当はやりたくないのに、やらなければいけないと思っている」
「本当は不安なのに、大丈夫なふりをしている」
「本当は今の生活を変えたいのに、変わるのが怖い」
このような本音を押し込めると、脳はその問題を処理し続けます。
表面上は、
「大丈夫」
「気にしていない」
「まだ本気を出していないだけ」
と思っていても、心の奥では別のことを考えている。
すると、自分の中で考えが矛盾し、脳の中に余計な処理が増えてしまいます。
だから、ノートにはきれいなことを書く必要はありません。
誰にも見せない前提で、
「本当は怖い」
「やりたくない」
「自信がない」
「今のままでは嫌だ」
と書いてもいい。
自分の本音を認めることは、弱さではありません。
むしろ、現状を正確に把握するために必要なことです。
現実を認めなければ、正しい行動を選ぶことはできません。
「書く」と「解決する」を分ける
ノートを書くときに、最初から問題を解決しようとしてはいけません。
まずは、ただ書き出すことに集中します。
「どうすればいいか」は、その後に考えればいい。
たとえば、
お金が不安
仕事を探さなければ
将来どうなるか分からない
と書いたとします。
この段階では、まだ解決策を考える必要はありません。
まず、頭の中にあったものを外に出す。
その後で、
今週中に求人を3件見る
毎日1時間、収入につながる勉強をする
など、具体的な行動に変えていきます。
「書き出す作業」と「解決策を考える作業」を分けることがポイントです。
同時にやろうとすると、また頭の中が混乱してしまいます。
毎朝「今日の最重要タスク」を1つ書く
ノートを効果的に使うために、毎朝ひとつだけ質問します。
今日、これだけは終わらせたいことは何か?
そして、その答えを1つだけ書きます。
たとえば、
「今日はブログの見出しを1つ完成させる」
「今日は求人に3件応募する」
「今日は30分歩く」
このように、具体的な行動にします。
「人生を変える」
「成功する」
「頑張る」
では、何をすればいいのか分かりません。
今日できる具体的な行動に落とし込むことが大切です。
1日1つでも、重要なことを積み重ねれば、1か月後には大きな差になります。
夜は「脳に残ったもの」をすべて出す
夜、寝る前に頭の中でいろいろなことを考えてしまう人は、ノートに書き出してみましょう。
今日できなかったこと。
明日やること。
気になっていること。
不安なこと。
反省していること。
すべて書き出します。
そして、最後に、
「明日考える」
と決めてください。
すぐに解決できない問題まで、寝る前に考え続ける必要はありません。
ノートに書いたら、いったん手放す。
「自分の頭で覚えておく必要はない」と脳に教えることが大切です。
脳を整理するとは「考えないこと」ではない
ノートを書く目的は、何も考えない人になることではありません。
むしろ、本当に重要なことを考えるために、余計なことを頭の中から出すことです。
頭の中に未処理の情報が溜まっていると、重要なことに集中できません。
だから、
- 頭の中にあることを書き出す
- 問題・予定・不安を分ける
- 今すぐやることを決める
- それ以外は一度手放す
この流れをつくります。
脳の中に空きスペースができると、人は新しいことを考えられるようになります。
そして、集中力も行動力も高まっていきます。
頭の中を整理するために、特別な道具は必要ありません。
1冊のノートとペンがあれば十分です。
頭の中にあるものを、すべて自分で抱え込まないこと。
これが、脳のガラクタを整理し、目の前のことに集中するための大切な習慣です。
次は、毎日の迷いを減らすために、自分だけの「意思決定ルール」をつくる方法について解説します。
自分の意思決定ルールをどう作る
私たちは、毎日たくさんの選択をしています。
何時に起きるか。
何を食べるか。
何から始めるか。
どの仕事をするか。
スマホを見るか。
勉強するか。
休むか。
ひとつひとつは小さな選択に見えます。
しかし、毎日何度も「どうしよう」と迷っていると、脳のエネルギーは少しずつ消耗していきます。
そして、本当に重要なことを決めるときには、すでに疲れてしまっている。
だからこそ、人生を前に進めるためには、あらかじめ自分の意思決定ルールを決めておくことが大切です。
意思決定ルールとは「迷ったときの自分の基準」
意思決定ルールとは、簡単に言えば、
迷ったときは、こうする
という自分なりのルールです。
たとえば、
- 朝はスマホを見る前に重要な作業をする
- 迷ったら将来につながる方を選ぶ
- 2分で終わることはすぐにやる
- 買うか迷ったものは一度考える
- 誘われても、自分の目標に必要なければ断る
このようなルールをあらかじめ決めておきます。
すると、毎回ゼロから考える必要がなくなります。
「どうしよう」と悩む時間を減らし、決めたルールに従って行動できるようになります。
すべてのことを毎回考え直さない
多くの人は、同じことを何度も考えています。
「今日は運動するか」
「今日はブログを書くか」
「今日は勉強するか」
「今日は早く寝るか」
毎日同じことを考えていると、決断するだけで疲れてしまいます。
そこで、あらかじめ決めます。
「平日は毎朝30分ブログを書く」
「夜10時以降はスマホを見ない」
「毎日30分は将来につながる勉強をする」
このように、決めたことを毎日判断し直さない。
決断を習慣に変えることで、意思決定の回数を減らすことができます。
「自分の目標に近づくか」で判断する
迷ったときに最も使いやすいルールのひとつが、
これは自分の目標に近づく行動か?
と考えることです。
たとえば、
「この動画を見るべきか」
「この飲み会に参加するべきか」
「この買い物をするべきか」
「この仕事を引き受けるべきか」
迷ったら、
「これをした結果、自分は理想の未来に近づくのか?」
と考えます。
もちろん、すべての行動が目標に直結する必要はありません。
休むことも必要です。
遊ぶことも必要です。
しかし、自分の時間やお金を何に使うのかを意識することが大切です。
「やること」より「やらないこと」を決める
人生を変えるために、やることを増やし続ける必要はありません。
むしろ、やらないことを決めるほうが重要な場合があります。
たとえば、
- 目的なくSNSを見ない
- 他人と自分を比較しない
- 嫌な人間関係に無理して付き合わない
- 必要のない情報を集めない
- すぐに結果が出ないからといってやめない
このようなルールです。
「何をするか」だけを決めると、時間はいくらあっても足りません。
しかし、何をしないかを決めると、自分の時間を守ることができます。
「迷ったら小さく始める」というルール
行動するか迷っているとき、多くの人は、
「成功するか」
「失敗しないか」
「自分にできるか」
を考えすぎます。
しかし、最初から結果を完全に予測することはできません。
そこで、
「迷ったら、まず小さく始める」
というルールを持っておくと、行動しやすくなります。
ブログなら、まず1記事書いてみる。
副業なら、まず小さく試してみる。
勉強なら、まず10分だけやってみる。
運動なら、まず外に出て歩いてみる。
始める前に答えを出そうとするのではなく、始めながら答えを見つける。
これが、行動できる人の考え方です。
「本当に必要か?」を買い物のルールにする
お金の使い方にも、意思決定ルールをつくることができます。
たとえば、
これは自分の人生を良くするものか?
と考える。
欲しいものをすべて我慢する必要はありません。
しかし、一時的な感情だけで買い物をすることを減らすことはできます。
「安いから買う」
「みんなが持っているから買う」
「なんとなく欲しいから買う」
ではなく、
「本当に自分に必要なのか?」
と考える。
この一言だけでも、無駄な買い物は減っていきます。
自分だけの「5つのルール」を作る
意思決定ルールは、最初からたくさん作る必要はありません。
むしろ、まずは5つ程度に絞ることがおすすめです。
たとえば、
- 朝一番にスマホを見ない
- 最重要タスクを午前中に終わらせる
- 迷ったら小さく始める
- 目的のない情報収集をしない
- 寝る前に翌日の予定を決める
このようなルールです。
大切なのは、他人のルールをそのまま真似することではありません。
自分が過去に何度も迷ったことや、失敗したパターンからルールを作ることです。
たとえば、
「いつもスマホを見て時間を失う」
なら、
作業中はスマホを別の部屋に置く
というルールを作る。
「いつも予定を忘れる」
なら、
思いついたことはすぐノートに書く
というルールを作る。
自分の弱点を知ることが、自分に合ったルールをつくる第一歩です。
意思決定ルールは「自分を縛るもの」ではない
ルールを作ると、窮屈に感じる人もいるかもしれません。
しかし、本当の目的は自分を縛ることではありません。
毎回悩むことから自分を解放することです。
「今日はどうしよう」と毎日悩むのではなく、
「自分はこうすると決めている」
と判断できる。
この状態になると、余計な思考が減ります。
そして、本当に重要なことに集中するための脳のエネルギーを残すことができます。
人生を変える人は、毎回完璧な判断をしているわけではありません。
ただし、自分なりの判断基準を持っています。
だから、他人の意見に流されにくい。
その場の感情だけで決断しにくい。
そして、迷ったときにも行動できます。
自分の人生を変える決断は、毎日の小さな選択の積み重ねです。
だからこそ、あらかじめ「自分はどう生きるのか」をルールにしておく。
それが、迷いを減らし、行動を増やすための強力な方法になります。
次は、さらに実践的に、予定を決めて「考えない時間」をつくる方法について解説します。
予定を決めて「考えない時間」を作る
ここまで、
- デフォルトモードネットワークに余計なことを考えさせない
- 分散思考をやめて一点集中する
- ノートを使って頭の中を整理する
- 自分の意思決定ルールをつくる
という方法を紹介してきました。
しかし、知識として理解するだけでは、なかなか行動は変わりません。
大切なのは、考えなくても行動できる環境をつくることです。
そのために効果的なのが、あらかじめ予定を決めておくことです。
「何をしようか」と考える時間を減らす
多くの人は、毎朝起きてから考えます。
「今日は何をしようか」
「何から始めようか」
「どれを優先しようか」
しかし、この時点ですでに脳は意思決定を始めています。
そして、考えているうちにスマホを見たり、ニュースを読んだり、別のことを始めたりします。
気がつけば、午前中が終わっている。
だから、朝起きてから考えるのではなく、前日のうちに翌日の予定を決めておくことが大切です。
たとえば、
9:00〜10:00 ブログを書く
10:00〜10:30 休憩
10:30〜11:30 記事の修正
14:00〜15:00 勉強
このように、時間と行動を決めておきます。
すると、当日は「何をしようか」と考える必要がありません。
決めた時間になったら、決めたことを始めるだけです。
「時間」ではなく「行動」を予定に入れる
予定を立てるとき、
「午前中は仕事」
「午後は勉強」
のように、曖昧にする人がいます。
しかし、これでは何をすればいいのか分かりません。
予定は、できるだけ具体的にします。
たとえば、
「ブログを書く」ではなく「H2を1つ完成させる」
「勉強する」ではなく「本を20ページ読む」
「運動する」ではなく「30分歩く」
という形です。
「何をするか」が明確になるほど、行動を始めるまでの迷いは減ります。
予定を立てる目的は、1日を細かく管理することではありません。
次に何をするのかを、毎回考えなくて済むようにすることです。
「考えない時間」をあえて予定に入れる
ここで大切なのは、行動する時間だけではありません。
考えない時間も予定に入れることです。
たとえば、
- 10分間、何もしない
- 散歩をする
- スマホを見ずに休む
- お風呂に入る
- 音楽を聴く
- 早く寝る
このような時間です。
現代人は、常に何かをしています。
仕事をしていないときはスマホを見る。
スマホを見ていないときは動画を見る。
動画を見ていないときはニュースを見る。
しかし、脳に何も入力しない時間も必要です。
何もしていないとき、脳はそれまでに得た情報を整理します。
そして、思考が自然にまとまったり、新しいアイデアが生まれたりすることがあります。
だから、休むことは時間の無駄ではありません。
脳を整理するための重要な時間です。
予定を決めると「今」に集中できる
予定を決めていないと、常に未来のことを考えてしまいます。
「このあと何をしよう」
「今日は何を終わらせよう」
「明日はどうしよう」
しかし、予定が決まっていれば、今やることだけに集中できます。
たとえば、14時から勉強すると決めているなら、13時までは別の作業に集中できます。
次の予定が決まっているからこそ、今の作業に安心して集中できるのです。
これは、頭の中にある「やらなければいけないこと」を減らす効果があります。
予定は詰め込みすぎない
ここで注意したいのは、予定を詰め込みすぎないことです。
朝から夜まで予定を入れると、少し予定が狂っただけで、すべてが崩れてしまいます。
また、予定をこなすこと自体がストレスになります。
おすすめは、1日に本当に重要なことを1〜3個に絞ることです。
たとえば、
- ブログ記事を1つ完成させる
- 30分運動する
- 1時間勉強する
これだけでも十分です。
やることを増やすより、重要なことを確実に終わらせることのほうが大切です。
予定に余白をつくることで、突然の用事や疲れにも対応できます。
「予定どおりにいかない日」があってもいい
予定を決めると、
「予定どおりにできなかった」
と落ち込む人がいます。
しかし、予定は自分を責めるためのものではありません。
自分の時間と集中力を守るための道具です。
予定どおりにいかなかったら、翌日に調整すればいい。
体調が悪ければ休めばいい。
急な用事が入れば変更すればいい。
大切なのは、完璧なスケジュールを守ることではありません。
自分が何に時間を使っているのかを意識することです。
前日の5分で翌日の迷いをなくす
おすすめなのが、寝る前の5分間です。
ノートを開いて、次の3つを書きます。
- 明日、絶対にやること
- できればやりたいこと
- 明日はやらないこと
たとえば、
絶対にやること:ブログのH2を1つ完成させる
できればやりたいこと:本を20ページ読む
やらないこと:目的なくSNSを見る
このように書いておきます。
すると、翌朝に「今日は何をしようか」と迷う必要がありません。
朝の貴重な集中力を、意思決定ではなく行動に使うことができます。
考えない時間をつくると、本当に重要なことが見えてくる
頭の中が常に忙しい人は、自分が本当に何をしたいのか分からなくなることがあります。
大量の情報。
未完了のタスク。
他人の意見。
過去の後悔。
未来への不安。
これらが頭の中で混ざっているからです。
しかし、ノートに書き出し、予定を決め、考えない時間をつくると、少しずつ頭の中に余白が生まれます。
余白ができて初めて、自分にとって本当に大切なことが見えてきます。
そして、見えてきたものに集中する。
この繰り返しが、人生を変える行動につながっていきます。
人生を変えるために、毎日たくさんのことを考える必要はありません。
むしろ、
考えることを減らし、重要なことに集中する。
そのために、
- 脳に何を考えさせるかを決める
- 一度にひとつのことに集中する
- ノートに頭の中の情報を出す
- 自分の意思決定ルールを持つ
- 予定を決めて考えない時間をつくる
この5つを実践してみてください。
脳の使い方が変われば、時間の使い方が変わります。
時間の使い方が変われば、行動が変わります。
そして、行動が変われば、少しずつ人生も変わっていきます。
まとめ|考えることを減らせば、人生はもっと前に進む
集中できない。
やるべきことがあるのに行動できない。
いつも頭の中が忙しい。
この原因は、意思が弱いからとは限りません。
脳の中に、あまりにも多くの情報や未完了の考え事を抱えているからです。
私たちの脳は、何もしていないときでも過去や未来について考え続けます。
だからこそ、放っておけば思考はあちこちに分散してしまいます。
今回紹介した方法を、もう一度整理してみましょう。
デフォルトモードネットワークに余計なことを考えさせない
まずは、脳に何を考えさせるのかを自分で決めることです。
考えを完全に止める必要はありません。
「今はブログを書く」
「今は本を読む」
「今は休む」
というように、今やることを1つに決める。
それだけでも、余計な思考に流されにくくなります。
分散思考をやめて一点集中する
あれもこれも同時にやろうとすると、結局どれも中途半端になります。
今日やることが5つあっても、今やることは1つだけ。
この考え方を持つことが大切です。
作業中に別のことを思いついたら、メモだけして後で処理する。
頭の中で覚えておこうとしないことが、集中力を守るポイントです。
ノートを使って脳のガラクタを整理する
頭の中にあることは、すべて自分で抱える必要はありません。
不安。
予定。
悩み。
アイデア。
やるべきこと。
これらをノートに書き出しましょう。
書き出すことで、頭の中で何度も考え続ける必要がなくなります。
また、自分の本音を正直に書くことも大切です。
自分に嘘をつくほど、脳の中には余計な考え事が増えていきます。
自分の意思決定ルールをつくる
毎回「どうしよう」と迷っていると、脳はどんどん疲れていきます。
だから、
「迷ったら小さく始める」
「目標に近づく方を選ぶ」
「目的のない情報収集をしない」
など、自分なりのルールを決めておきましょう。
意思決定ルールは、自分を縛るためではなく、迷いから自分を解放するためのものです。
予定を決めて「考えない時間」をつくる
前日の夜に、翌日の予定を決めておく。
そして、決めた時間になったら、その行動を始める。
「今日は何をしようか」と考える時間を減らし、行動する時間を増やすことができます。
ただし、予定を詰め込みすぎる必要はありません。
1日に本当に重要なことを1〜3個に絞ることから始めてみましょう。
そして、何もしない時間も予定に入れてください。
考えない時間は、脳を休ませ、思考を整理するための大切な時間です。
今日から始めるなら、この3つだけでいい
いきなりすべてを完璧に実践する必要はありません。
まずは今日から、
- 頭の中にあることをノートにすべて書き出す
- 明日の最重要タスクを1つだけ決める
- そのタスクを行う時間を予定に入れる
この3つから始めてみてください。
人生を変えるために、考えることを増やす必要はありません。
むしろ、余計なことを考える時間を減らし、本当に大切なことに集中することが重要です。
脳に何を考えさせるのかを決める。
ひとつのことに集中する。
頭の中のガラクタをノートに出す。
自分なりの意思決定ルールを持つ。
予定を決めて、考えない時間をつくる。
この小さな習慣を続けるだけでも、あなたの時間の使い方は少しずつ変わっていきます。
そして、時間の使い方が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、人生も変わる。
人生を変える人は、特別な人ではありません。
ただ、自分の脳と時間を、何に使うのかを決めている人です。
今日から、あなたの脳に考えさせることを選んでみてください。
ありがとうございました。
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